小津安二郎 名作セレクション I　DVD-BOX 全5枚セット

商品説明 巨匠・小津安二郎の代表作がお求めやすいDVD-BOXに！ 「晩春」原節子が小津映画に初主演。父娘の愛情を映した名編！娘の紀子（原節子）と二人で暮らす大学教授の周吉（笠智衆）は、27歳になって未だ嫁に行く意志を見せない紀子のことを心配していた。周吉の妹まさ（杉浦春子）も、紀子に縁談を持ち込むが、なかなか彼女は首を縦に振らない。一方でまさは、周吉の再婚相手として格好の未亡人を兄にひき合わせる。紀子は自分の結婚より父の再婚話が気になりだすが・・・。原作は廣津和郎の短編小説「父と娘」。娘の縁談、親の孤独という戦後の小津作品の中で繰り返されるテーマが、この作品で確立した。小津はサイレント映画時代に何度もコンビを組んだ野田高悟と久々に共同脚本を書き、二人の脚本コンビはこの後遺作の「秋刀魚の味」まで続くことになる。原節子がヒロインの紀子役で、小津映画に初出演。その輝くばかりの美しさと父親を演じた笠智衆に対する、微妙な愛情を見事に表現した。またこの作品で初参加した杉浦春子は、戦後の小津映画に欠かせない女優になっていく。（1949年公開作品／収録時間108分）スタッフ原作：廣津和郎　「父と娘」監督：小津安二郎／製作：山本　武／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春キャスト笠　智衆／原　節子／月丘夢路／杉村春子／宇佐美淳／三宅邦子／三島雅夫／桂木洋子／坪内美子 「麥秋」家族の幸福な『時』と『別れ』を描く、人間群像劇。植物学者の周吉（菅井一郎）を家長に、長男の康一（笠智衆）夫婦と子ども達、そして康一の妹・紀子（原節子）が共に暮らす間宮家。目下の家族の心配は28歳になっても結婚する気配のない紀子のことである。そんな時、紀子の会社の上司（佐野周二）から彼女に縁談が持ち込まれた。しかし、相手は彼女よりも12歳年上。家族の間で意見が分かれる中、紀子は亡くなった次男の親友で子持ちの謙吉との結婚を独りで決めてしまう・・・・。「晩春」で描かれた娘の縁談を、今回は家族と彼女の親友たちとのエピソードもちりばめて描いた多彩な人間群像劇。筋の通ったストーリーよりも、登場人物のキャラクターを前面に出した個々の挿話が、否応なく離れ離れになっていく家族の運命の「時」を奏でていて胸に響く。その意味でも、今の幸せを噛み締めようとする菅井一郎と東山千榮子の老夫婦の存在は印象的。また杉村春子が謙吉の母親役で、みごとなコメディエンヌぶりを披露。（1951年公開作品／収録時間125分）スタッフ監督：小津安二郎／製作：山本武／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春キャスト原節子／笠智衆／淡島千景／三宅邦子／菅井一郎／東山千榮子／杉村春子／二本柳寛／井川邦子／高橋豊子／高堂國典／宮口清二／志賀眞津子／村瀬　禅／城澤勇夫／佐野周二 「お茶漬の味」夫婦のすれ違いと和解を、多彩な人物を配して描く良家の娘から見合い結婚で夫・茂吉（佐分利信）のもとに嫁いできた妙子（木暮實千代）は、茂吉に嘘をついて修善寺旅行に出かけたりして気ままな生活を送っていた。姪の節子（津島惠子）はよく妙子のお供に借り指されるが、妙子が母親（三宅邦子）と一緒に自分を見合いさせようとすることに反発。節子側に立った茂吉に腹を立てた妙子は、家を出てしまう。ところが茂吉は急に海外に出張することになって・・・。元々この脚本は小津が池田忠雄と戦争中に書いたもの。原典では召集令状を受けた夫と妻が出征前に二人でお茶漬けを食べ、ギクシャした夫婦仲を解消させるという展開になっていた。ここでは食事の仕方からタバコの銘柄まで夫のすべてが気に入らない妙子と、その彼女のペースに振り回されながらも妙子を立ていようとする茂吉の、距離感ある愛情が最後に変容するさまが描かれる。「気取らない生活」を望む、佐分利信の一歩引いた演技が絶妙の味わいだ。（1952年公開作品／収録時間116分）スタッフ監督：小津安二郎／製作：山本武／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春キャスト佐分利信／木暮實千代／鶴田浩二／笠　智衆／淡島千景／津島恵子／三宅邦子／柳永二郎／十朱久雄／望月優子／設樂幸嗣 「東京物語」親子の断絶を描き出した、小津映画の最高傑作！尾道に住む周吉（笠智衆）ととみ（東山千榮子）夫婦は、子ども達が暮らす東京へ旅行に出かける。最初は二人を歓迎する長男の幸一（山村聰）や長女の志げ（杉村春子）だが、滞留が長引くと周吉達をもたあましてしまう。そんな老夫婦に、親身になって世話を焼くのは亡くなった次男の嫁・紀子（原節子）だけだった。自分たちに居場所がないことを感じ始めた周吉ととみは、予定よりも早く尾道へ帰ることにするが・・・？小津監督による家庭劇の集大成とも言える作品。それぞれに生活を持っている子ども達と親の断絶、そのことから浮かび上がる老夫婦の無常観。登場人物ひとりひとりのエゴを浮かび上がらせながらも、彼らを見つめる小津の視点には温かさが宿っている。雑然とした東京と、すべてが静かでゆっくりと時間が流れる尾道を対比させることで、親子関係の痛ましさと人間同士の触れ合いから生まれるささやかな幸福が、見事に増幅されて迫ってくる作品だ。（1953年公開作品／収録時間136分）スタッフ監督：小津安二郎／製作：山本武／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春キャスト笠智衆／東山千榮子／原節子／杉村春子／山村聰／三宅邦子／香川京子／東野英治郎／中村伸郎／大坂志郎／十朱久雄／長岡輝子 「早春」倦怠期を迎えた夫婦の危機を、シリアスに描いた意欲作蒲田で長屋住まいをしているサラリーマンの正二（池辺良）と昌子（淡島千景）の夫婦。彼らは数年前に病気で息子を亡くし、以来倦怠期を迎えていた。正二は同じ電車で東京へ向かう仲間のOL・千代（岸惠子）と過ちを犯し、二人は深い関係になっていく。やがて正二の同僚が病死し、彼の岡山への転勤も決まる。だが千代と正二の仲を知った昌子は家を飛び出してしまう・・・。危機感をはらんだ夫婦の日常を、サラリーマン生活に味気なさを感じ始めた正二の煮え切らない心情を描くことで映し出している。小津はサイレント時代からサラリーマンの悲哀を何度も描いてきたが、ここでの正二や仲間たちのように、一様に将来を悲観した救いのなさに集約させたのは珍しい。徹底して硬質な演技に終始する淡島千景と、自分の思いに任せて行動する千代に扮した岸惠子との静と動のヒロイン像が、どちらにもなびけない池辺良の男の虚しさを浮かび上がらせている。（1956年公開作品／収録時間144分）スタッフ監督：小津安二郎／製作：山内静夫／脚本：野田高梧、小津安二郎／撮影：厚田雄春キャスト淡島千景／池部　良／高橋貞二／岸　惠子／笠　智衆／山村　聰／藤乃高子／田浦正巳／杉村春子／浦邊粂子／三宅邦子／東野英治郎／三井弘次／加東大介【封入特典】オリジナルポストカード5枚付き（劇場公開時ポスター復刻デザイン）*DVD全5枚組／画面サイズ4:3／モノクロ*デジタルリマスター修復版・小津安二郎 名作セレクション I DVD-BOX 全5枚セット・小津安二郎 名作セレクション II DVD-BOX 全5枚セット 商品カテゴリ NHKスクエア ドラマ 映画 DVD、映像ソフト邦画コメディ 販売期間 2010/11/5 0:00 〜 2030/11/5 23:00 JANコード/ISBNコード 4988105061170 商品コード 14035A1